今月の主題 わかりやすいゲノム・再生医療の基礎・現状・展望
ゲノム医療の展望
SNPに基づくHelicobacter pyloriの治療
古田 隆久
1
,
白井 直人
1
,
杉本 光繁
1
1浜松医科大学第1内科
pp.436-440
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908613
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ポイント
肝のCYP2C19にはSNPによる遺伝子多型が存在し,プロトンポンプインヒビター(PPI)の代謝,酸分泌抑制効果に個人差が生じる.
H. pyloriは,23S rRNAのSNPによってclarithromycinに対して耐性を獲得する.
PPIと抗生物質によるH. pyloriの除菌の成否は,CYP2C19の多型とH. pyloriの抗生物質感受性に依存し,これらを事前に検査して治療計画を立てることが有用である.
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