今月の主題 テーラーメイド医療と臨床検査
話題
Helicobacter pylori除菌と遺伝子多型の解析
古田 隆久
1
,
白井 直人
1
,
杉本 光繁
1
Takahisa FURUTA
1
,
Naoto SHIRAI
1
,
Mitsushige SUGIMOTO
1
1浜松医科大学第一内科学
キーワード:
CYP2C19
,
CAM耐性
Keyword:
CYP2C19
,
CAM耐性
pp.58-62
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905018
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1.はじめに
現在,Hblicobacter pyloriの除菌療法はPPIであるランソプラゾール(LPZ)60mgとCAM(400 or 800mg),アモキシシリン(AMPC)(1,500mg)の組み合わせの一週間投与が第一選択とされている.このPPIの代謝の個人差やCAMの耐性の有無が3剤PPI/CAM/AMPC療法の成否にかかわる因子であることが明らかにされてきた1~4)そこで,これらについて概説し,初回治療の除菌率向上のための処方の個別化の可能性について述べることとする.
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