今月の主題 臨床に活かす免疫学
自己免疫疾患
自己免疫疾患—各論
Sjögren症候群
松村 竜太郎
1
1東邦大学医学部付属佐倉病院内科
pp.1001-1003
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908175
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ポイント
乾燥症状の自覚の有無を問わない新しいSjögren症候群の診断基準が提唱され,一般に用いられている.
本症候群の唾液腺炎,涙腺炎においては,主として活性化したCD4陽性T細胞が浸潤している.
唾液腺,涙腺の導管上皮が,抗原提示細胞としてT細胞を活性化し,さらにアポトーシス関連分子を新たに発現し,自らアポトーシスに陥ると考えられる.
上皮細胞が炎症のターゲットとなり,その変化が病変成立に重要であることから,本症候群を自己免疫性上皮炎として理解できる.
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