今月の主題 臨床に活かす免疫学
自己免疫疾患
自己免疫疾患—各論
抗リン脂質抗体症候群
市川 健司
1
1北海道大学大学院医学研究科分子病態制御学講座第2内科
pp.1004-1007
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908176
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ポイント
抗リン脂質抗体症候群は,自己抗体である抗リン脂質抗体が血中に出現するのに伴い,習慣流産や各種動・静脈血栓症が起こる疾患である.
代表的抗リン脂質抗体には,抗カルジオリピン抗体(抗β2-グリコプロテインI抗体),ループスアンチコアグラントがある.
抗リン脂質抗体は,β2-グリコプロテインI,プロトロンビンなどのリン脂質結合蛋白が対応抗原である。
抗リ脂質抗体症候群の治療として,抗血栓療法が行われる.
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