今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択
治療方針の決定とフォローアップ
Sjögren症候群
宮坂 信之
1
,
立石 睦人
2
1東京医科歯科大学難治疾患研究所・ウイルス・免疫疾患部門
2東京医科歯科大学難治疾患研究所・第1内科
pp.2260-2261
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900588
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●疾病の概念と分類
Sjögren症候群(以下,SjSと略)は,乾燥性角結膜炎・慢性唾液腺炎を主徴とする原因不明の自己免疫疾患である.
本症の治療を考えるうえには,まずその病理組織学的変化を十分に頭に入れておくことが肝要である.SjSでは,外分泌腺の導管周囲に著明なリンパ球浸潤と,腺房の萎縮,破壊を特徴とする.これらの変化は涙腺・唾液腺にとどまらず,広く全身の外分泌腺に波及するため,本症はautoimmune exocrinopathyと呼ばれることもある1).
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