今月の主題 循環器薬の使い方 2000
病態に応じた循環器薬の使い方
β遮断薬
作用機序・効果・種類・特徴・副作用・禁忌
江口 麻里子
1
,
土橋 和文
1
,
島本 和明
1
1札幌医科大学医学部第2内科
pp.1273-1276
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907571
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●β遮断薬はβ受容体に対する競合的拮抗作用で効果を発現する.薬理作用はβ受容体の分布により決定される.
●β遮断薬は多種の薬剤を有し,ISAないしは受容体選択性などの特徴により分類される.
●薬理作用,副作用が多彩であり,合併症をよく考慮した上での薬剤の選択が望まれる.
●副作用には高頻度に気管支喘息,徐脈性不整脈,中枢神経症状,末梢循環不全などがあるため,使用にあたっては注意を必要とする.
●中止の際は離脱症候群をきたしうるため,漸減中止ないしは厳重な観察が必要である.
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