今月の主題 糖尿病の患者を受け持ったら
専門医の治療選択を生かす
NIDDMのインスリン療法—製剤・注射法をどう選ぶか
丸山 道彦
1
,
田嶼 尚子
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座第3
pp.1915-1919
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907216
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ポイント
●インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)におけるインスリン療法は,インスリン抵抗性とglucose toxicityを改善してβ細胞機能をできるだけ温存し,糖尿病合併症の発症,進展を防止するための積極的な治療である.
●NIDDMにおいても,強化インスリン療法による厳格な血糖コントロールが細小血管障害の進行を阻止する.
●インスリン投与法の選択には,年齢やコンプライアンスなどを考慮する.血糖値,HbA1c,合併症の有無などがインスリン投与量を決めるうえで参考となる.
●インスリン導入には患者本人の理解が必要不可欠であり,動機づけを十分に行う.また,食事・運動療法もしっかりと実践させる.
●高齢者では低血糖が起きないように注意する.
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