今月の主題 糖尿病 1993
糖尿病人口の現況と予後
NIDDMの頻度と予後
関川 暁
1
,
江口 英行
1
,
五十嵐 仁子
1
1山形大学医学部第3内科
pp.1396-1397
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902204
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●従来,NIDDMの頻度は2〜5%と考えられていたが,この数値は尿糖などでスクリーニングを行って求めたものである.
●尿糖スクリーニングでは,無自覚,無症状のNIDDMはかなり見逃される.
●対象者全員に直接,糖負荷試験を施行すると,NIDDMの頻度は10%,推定で600万人存在することが報告された.
●耐糖能異常者の死亡率比は1.2〜1.5倍である.死因の第1位は悪性新生物である.
●脳血管障害,心疾患,腎症を血管障害として一括すると,死因の約半数は血管障害である.
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