増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
消化器疾患
炎症性腸疾患
小俣 富美雄
1
1Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School
pp.318-319
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907150
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ポイント
●炎症性腸疾患の緊急合併症には,もちろん不可避なものもあるが,日々の診療内容を工夫し,これらの合併症を起こさないようにすることが重要である.
●ステロイド服用中の患者は,自他覚所見に乏しいことがあるため注意を要する.
●緊急症例の治療として,第一に内科的な治療を考慮すべきであるが,これらの病態は,病変部を切除することにより緊急事態から脱することができるので,外科的な治療のタイミングを逃してはならない.
●内科的治療の限界のために外科的治療に移行した場合も,外科医とともにチーム医療を続けることが重要である.
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