増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
内科エマージェンシーと緊急検査
尿検査
友成 治夫
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.74-75
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907059
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ポイント
●尿検査は患者に苦痛を与えることがなくでき,腎・尿路疾患のみならず,心,肝,内分泌臓器などの異常を知るうえでも大切な検査であり,救急患者の診察においても忘れてはならない.
●種々ある試験紙法でもpH,蛋白,糖,ケトン体,ビリルビン,潜血,ウロビリノーゲン,細菌などを短時間で検査ができる.したがって,救急医療で遭遇するすべての患者で尿検査を行うことが望ましい.
●特に救急医療で腎・尿路の異常が考えられる場合は尿沈渣を,腹部の異常が考えられる場合は尿のアミラーゼを追加する.また,尿中の電解質,クレアチニン濃度の測定なども役に立つ場合が多い.
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