看護□臨床検査
尿検査
小酒井 望
1
1順天堂大学
pp.69
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913751
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腎臓,輪尿管,膀胱,尿道の,いわゆる泌尿器のどの部分に病変があっても,たいてい尿に変化が起こる。また泌尿器に病変がなくとも,体の他の部分の病気で尿に変化が起こる場合が少なくない。たとえば糖尿病や急性肝炎の場合のように,血液中のブドウ糖やビリルビンが多くなると,それが尿へ排泄されることになる。
このようにいろいろの病気の場合に尿に変化が見られる。また尿は血液や髄液とちがって,患者に負担をかけないで,たやすく採れる検査材料である。従って患者の診療に当たっては,尿検査がしょっちゅう行なわれるわけである。
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