増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
内科エマージェンシーと緊急検査
凝固系検査
日吉 基文
1
,
田川 進一
1
,
巽 典之
1
1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
pp.71-73
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907058
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ポイント
●血球算定(CBC),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),プロトロンビン時間(PT),フィブリノゲン,FDP,D-ダイマー,出血時間を組み合わせて,出血性疾患の鑑別は概ね可能である.
●使用する採血試験管の種類とその意味は理解しておきたい.ミスを防ぐことにもなる.
●重要な出血性疾患は次の通りである.再生不良性貧血,特発性血小板減少性紫斑病,血栓性血小板減少性紫斑病,ストレージプール病,血小板無力症,Bernard-Soulier症候群,血友病AとB,von Willebrand病,播種性血管内凝固症候群(DIC),
●血小板機能を抑制する薬剤(アスピリンなど)や抗生物質による腸内細菌の死滅によるビタミンKの欠乏には注意する.
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