技術講座 一般
尿検査・7—尿沈渣
長岡 文
1
1東京文化医学技術学校
pp.920-922
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201231
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尿沈渣とは顕微鏡によって認める尿中の有形成分のことをいう.これは尿生成中にできたものと排尿後にできたものと2種に分けられるが,臨床上重要なのは前者のほうである.これは腎臓の糸球体から尿道に至るまでのどこかの部位に障害のあることを意味し,また他の臓器の異常をうかがえるものもあり,その所見により障害の部位,程度を推察することができる.
従って沈渣の判定は慎重に行い正しい判定をしなければならない.うかつな判定により臨床上の診断治療をまどわすようなことがあってはならない.このことを頭において常に正しい取り扱い,詳細な観察を行い間違いのない結果を出すよう心がけていただきたい.
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