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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
IV.各論3:尿細管・間質性疾患(診断と治療)
2.慢性尿細管間質性腎炎
Chronic tubulointerstitial nephritis
小山 雄太
1
Oyama Yuhta
1
1吉祥寺あさひ病院内科
キーワード:
線維化
,
尿細管萎縮
,
病歴聴取
,
原因除去
Keyword:
線維化
,
尿細管萎縮
,
病歴聴取
,
原因除去
pp.288-292
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001616
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1 はじめに:慢性尿細管間質性腎炎とは
腎間質の炎症細胞浸潤や線維化,尿細管障害および萎縮が,糸球体疾患や血管炎によることなく一次的に尿細管間質に生じたものを尿細管間質性腎炎と呼ぶ。通常,糸球体の変化は軽微である。経過によって急性尿細管間質性腎炎と慢性尿細管間質性腎炎とに分けられるが,同じ原因で経過が異なることもあるので明確に分けられない場合もある。一般的に,慢性尿細管間質性腎炎は,間質性腎炎と間質線維化によって腎機能低下が緩徐に進行する疾患群を指しており,急性尿細管間質性腎炎と同様にさまざまな原因が知られている1)。
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