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特集 病因・病態生理から読み解く腎・泌尿器疾患のすべて
Ⅲ.尿細管・間質性・囊胞性疾患
1.尿細管間質性腎炎
Tubulointerstitial nephritis(TIN)
川上 貴久
1
,
要 伸也
1
Kawakami Takahisa
1
,
Kaname Shinya
1
1杏林大学医学部腎臓・リウマチ膠原病内科
キーワード:
尿細管傷害
,
薬剤
,
自己免疫
Keyword:
尿細管傷害
,
薬剤
,
自己免疫
pp.96-100
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001005
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1 病因・病態
尿細管間質は,尿細管と,その間に存在する,見方を変えれば尿細管を取り巻く間質で構成される。間質には,傍尿細管毛細血管,線維芽細胞,常在の白血球(マクロファージなど)などの種々の細胞に加えて,コラーゲンなどの細胞外マトリックスが存在する。尿細管間質性腎炎(tubulointerstitial nephritis:TIN)とは,この尿細管の間質に炎症細胞浸潤を認める疾患で,加えてさまざまな程度の尿細管傷害(injury)を伴う1)。
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