続・アメリカの医学教育 スタンフォード大学病院レジデント生活・3
当直勤務
赤津 晴子
1
1アメリカ・スタンフォード大学病院内分泌内科
pp.1125-1129
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906865
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4日に一度の36時間勤務
インターン第一日目は無事に終わった.もっとも,本当の意味で大きなチャレンジとなるのは初当直である.当直の日の勤務時間は約36時間.そして私の初当直は初出勤の2日後にやってきた.
第1から第4まで4つの一般内科チームは,4日に一度交代で当直勤務を行う.当直チームの役割はいくつかあるが,まず一つは,当直日の朝8時から夜11時までに一般内科に新しく入院してくる患者をすべて担当することである.例えば,今日は第1一般内科チームが当直だとすると,今日スタンフォード大学病院の内科に入院する患者のうち,集中治療の必要がなく,心臓疾患,癌,血液疾患以外の患者はすべて第1一般内科所属となる.したがって,一般内科が担当する患者の疾患は,消化器系から呼吸器系,腎臓系,内分泌系など実に多岐にわたる.また,その当直日になってみないと,果たして何人の新患が入ってくることになるか,どのような疾患を持った患者が入院してくることになるのかはわからない.
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