増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
内分泌学的検査
副腎
尿中メタネフリン,尿中VMA(バニリルマンデル酸)
猿井 宏
1
,
安田 圭吾
1
1岐阜大学医学部第3内科
pp.480-481
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906433
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
メタネフリンおよびノルメタネフリンはカテコールアミンの中間代謝物であり,バニリルマンデル酸(vanillyl mandelic acid:VMA)は最終代謝産物である(前項図1参照).分泌されたカテコールアミンの約35%はVMAとなり,約55%は遊離型,抱合型メタネフリン,ノルメタネフリンとして尿中に排泄される.そのため,尿中メタネフリン,ノルメタネフリン,VMAの測定は血中,尿中カテコールアミンと同様に,褐色細胞腫,神経芽細胞腫の診断,治療効果の判定,経過観察に重要である.
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