増刊号 尿検査法
II.各論
19.ホルモンおよび関連物質
5)副腎髄質関連
(2)バニリルマンデル酸
山内 穣滋
1
,
大石 誠一
1
,
佐藤 辰男
1
1熊本大学医学部第3内科
pp.221-223
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
バニリルマンデル酸(vanillylmandelic acid;VMA)は,カテコールアミンの最終代謝産物(図)であり,尿中へはすべて遊離型で排泄され,量もmg単位と多く,その尿中排泄量は生体内のカテコールアミン合成量を知る際に有用である.したがって,カテコールアミン産生腫瘍の診断や治療効果判定,経過観察に利用されている.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.