特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
内分泌学的検査
副腎
尿中メタネフリン,尿中VMA
磯部 和正
1
1筑波大学臨床医学系臨床病理
pp.343
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101824
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
血中カテコールアミンの70%はメトキシ化され,24%は脱アミノ化されるなどして代謝される.また,褐色細胞腫の腫瘍自体がカテコールアミンの代謝物を多く産生することもある.したがって,メタネフリン,バニリルマンデル酸(vanillylmandelic acid:VMA)などのカテコールアミン代謝物の測定が重要となる.
メタネフリン2分画には,メタネフリンとノルメタネフリンがあり,それぞれアドレナリン,ノルアドレナリンがメチル化を受けたものである.メタネフリンは酸化されて,VMAとなる.
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