今月の主題 内分泌疾患の検査
副腎髄質ホルモン系
ホルモンの基礎値
尿中メタネフリン・ノルメタネフリン
吉村 学
1
,
西村 眞人
1
1京都府立医科大学臨床検査医学
pp.2340-2341
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905818
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ポイント
●本検査はノルアドレナリンとアドレナリンの産生・分泌動態を知るためのものである.
●本検査はカテコールアミン過剰分泌病態である褐色細胞腫,交感神経芽細胞腫で異常高値を示し,診断や治療効果判定や経過観察に用いられる.
●尿中総メタネフリン排泄量が1.3mg/day以上であれば褐色細胞腫が考えられる.
●本検査とともに,血中・尿中カテコールアミン,VMA濃度測定を伴用すると診断効率は高くなる.
●偽陽性をきたすものとして,メチルドーパ,交感神経刺激薬や抑制薬,アルコール,バナナ,チョコレート,ケーキ類,柑橘類がある.
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