今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
各種の主要感染症と抗菌薬の使い方
手術後感染予防のための抗菌薬投与と術後創部感染
竹末 芳生
1
,
板羽 秀之
2
,
横山 隆
3
1広島大学医学部第1外科
2広島大学検査部
3広島大学総合診療部
pp.138-139
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905875
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- 文献概要
●術中・術後の抗菌薬の予防的投与では,汚染される時点で十分な抗菌薬の組織内濃度を維持することが大切であり,麻酔導入直後より投与を行う.
●投与方法としては,予防的抗菌薬の投与期間は3〜4日として,その時点で感染徴候があれば治療薬に切り換えるという考え方が主流となってきた.
●消化器術後感染症の分離菌は一次感染症と比較し,大腸菌,肺炎桿菌,嫌気性菌は低率で,腸球菌,黄色ブドウ球菌,緑膿菌,エンテロバクターなどが高率となる.
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