iatrosの壺
痛みの緩和にTopical Therapyを
川嶋 乃里子
1
1市立札幌病院神経内科
pp.518
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905768
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ヘルペス後神経痛や膠原病・糖尿病などに伴う末梢神経炎の疼痛をコントロールするために,アミトリプチンなどの三環系抗うつ薬や,フェニトイン,カルバマゼピンなどの抗てんかん薬が用いられるが,効果が不十分だったり,副作用のため十分使用できない場合も多い.そんなときはtopicaltherapyを試みよう.以下,有効例をあげると,
〈症例1〉69歳女性.ヘルペス後神経痛(右三叉神経第2・3枝)で某大学病院麻酔科などで治療をうけたが改善せず,発症5年後に当院受診.アミトリプチンを漸増したが十分な効果が得られず,5%アスピリン・クロロホルム液を局所に塗布したところ痛みは50%に軽減.
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