Japanese
English
治療
Topical haemotherapyが有効であった難治性下腿潰瘍の1例
A case of chronic leg ulcer successfully treated with topical haemotherapy
澤田 陽子
1
,
青山 裕美
1
,
船橋 美雪
2
,
野田 徳朗
3
,
神谷 秀喜
1
,
北島 康雄
1
Yoko SAWADA
1
,
Yumi AOYAMA
1
,
Miyuki FUNABASHI
2
,
Tokuro NODA
3
,
Hideki KAMIYA
1
,
Yasuo KITAJIMA
1
1岐阜大学医学部皮膚科教室
2岐阜市民病院皮膚科
3下呂温泉病院皮膚科
1Department of Dermatology, Gifu University School of Medicine
2Department of Dermatology, Gifu Municipal Hospital
3Department of Dermatology, Gero Hot Spring Hospital
キーワード:
topical haemotherapy
,
下腿潰瘍
,
成長因子
,
創傷治癒
Keyword:
topical haemotherapy
,
下腿潰瘍
,
成長因子
,
創傷治癒
pp.663-665
発行日 2000年7月1日
Published Date 2000/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903318
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
40歳,女性.1992年8月から,不全型Behçet病と診断され,近医で加療されていた.1995年春頃より下腿に潰瘍が多発し,徐々に拡大,増加した.様々な外用療法,ステロイドおよびシクロスポリンの全身投与を受けたが潰瘍は縮小しなかった.その後デブリードマンおよび薄目分層植皮術を施行したが,生着が不良であった.潰瘍にtopical haemotherapy(THT)を単独で開始したところ,良好な肉芽形成と上皮化がみられた.また,デブリードマンおよびメッシュ植皮術後にTHTを併用したところ植皮片の生着は良好であった.THTが有効な理由として成長因子やプロテアーゼの関与があげられているが詳細は不明である.治療抵抗性の下腿潰瘍に対して,THTは試みるべき一つの方法と考えた.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.