iatrosの壺
一般老人医療現場で有用であったサープル®錠の使用経験
宮島 宣夫
1
1笠岡第一病院内科消化器科
pp.181
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905518
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笠岡第一病院は岡山県西南部の瀬戸内海に面した場所に位置し,148床の本院に70床の老人健康保健施設を併設,その一般診療と,協力病院となっている50床の特別養護老人ホームが隣接し,老齢化指数の高い地域性もあり,老人医療に対する仕事の比重が大きな施設です.
6年前,川崎医大消化器内科より当院に赴任してきた私にとって,それまでの専門科と異なり医療上特に問題として感じたのは,個々により多種多様な老人の精神的な問題です.それに対しての有用な治療マニュアルはなく,また有効とされる種々の脳代謝改善薬,脳循環改善薬も満足する効果が得られず,家族や医療スタッフの頭を悩ませていました.
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