Japanese
English
婦人科 腟感染
ペンタマイシン腟錠の使用経験
Experience with Pentamycin vaginal tablet
高邑 昌輔
1
,
森越 進
1
,
大石 博司
1
Syōsuke Takamura
1
1国立金沢病院産婦人科
pp.531-533
発行日 1962年7月10日
Published Date 1962/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202646
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はしがき
ペンタマイシンは,梅沢等によつて東京都田端の庭園土壌から新たに分離された放線菌strepto—myces pentaticusの培養により,その菌体中から得られたポリエン抗生物質の一種である。梅沢等は試験管内におけるペンタマイシンが広汎な抗カビ,抗酵母作用を有することを報告したが,続いて臨床的にも,トリコモナス腟炎,腟カンヂダ症に対し腟錠としてペンタマイシンが使用され既に若干の臨床経験が発表されている。ペンタマイシン腟錠(一錠)は,ペンタマイシン1mg,乳糖200mg,デキストリン50mg,酒石酸100mg,重曹100mgを含み,これらにコーンタームを加えて全量が1gとなるように作られている。
私達は本腟錠をトリコモナス腟炎,腟カンヂダ症に使用し各々の効果を観察した。
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