今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
特殊治療の理論的背景と将来展望
全身的影響の少ないステロイドによる局所療法
押谷 伸英
1
,
北野 厚生
2
,
小林 絢三
1
1大阪市立大学医学部第3内科
2十三市民病院内科
pp.1536-1537
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905230
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ポイント
●中等症ないし軽症の左側大腸炎型あるいは直腸炎型潰瘍性大腸炎は,注腸療法の適応となる.
●局所療法であっても従来のステロイド剤では,長期間あるいは投与量が多い場合には,全身的副作用が出現する.
●全身的影響の少ないステロイド剤として,難吸収性薬剤およびアンテドラッグがある.
●合併症を有する潰瘍性大腸炎において,アンテドラッグが有用である.
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