増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
5.ぶどう膜炎・強膜炎・感染症
1)ぶどう膜炎・強膜炎
ステロイド製剤の局所での使い方
楠原 仙太郎
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野
pp.299-302
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212926
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ここが変わった!
以前の常識
●前部ぶどう膜炎・強膜炎ではベタメタゾン点眼で治療するが,重症例ではステロイド結膜下注射を考慮する。
●中間部または後部ぶどう膜炎および後部強膜炎に対しては,トリアムシノロンテノン囊下注射/硝子体注射を保険適応外で使用する。
現在の常識
●前部ぶどう膜炎・強膜炎の治療方針に変化はないが,エビデンスが蓄積されてきた。
●後眼部炎症を伴う非感性ぶどう膜炎に対するトリアムシノロンテノン囊下投与が保険適用となった。
●国外ではジフルプレドナート懸濁液点眼や徐放性ステロイド硝子体内インプラントなど,わが国とは異なる治療が可能になっている。
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