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特集 良性腸疾患における腹腔鏡下手術の適応と限界
小児腸重積に対する腹腔鏡下手術の適応と限界
The role of laparoscopy in the treatment of intussusception
佐藤 正人
1
,
濵田 吉則
2
,
高田 晃平
2
,
棚野 晃秀
2
,
徳原 克治
2
,
畑埜 武彦
3
Sato Masahito
1
1財団法人田附興風会医学研究所北野病院小児外科
2関西医科大学附属枚方病院小児外科
3関西医科大学附属男山病院外科
キーワード:
腸重積
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔鏡検査
Keyword:
腸重積
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔鏡検査
pp.59-64
発行日 2007年1月20日
Published Date 2007/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101155
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要旨:われわれは1996年から現在までに23例の小児腸重積症患児に腹腔鏡下手術を試みた.23例中20例が腹腔鏡下腸重積整復術症例で,残り3例が反復性腸重積症患児に対する腹腔鏡検査症例であった.腸重積整復例のうち回腸結腸型の10例に腹腔鏡下整復がなされ,器質的疾患を合併していた3例と,整復後に腸管の壊死が確認された1例に腹腔鏡補助下小腸切除術が施行された.4例で手術時に重積の自然整復が確認され,2例が開腹術に移行となった.小児腸重積症における腹腔鏡の応用は治療目的だけではなく診断的価値においても期待できる.ただし,開腹移行例もあるため,今後も引き続き検討することが望まれる.
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