今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
IBDの栄養管理と在宅管理
栄養療法は主役か,脇役か
樋渡 信夫
1
1東北大学医学部第3内科
pp.1515-1517
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905223
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ポイント
●重症型潰瘍性大腸炎における中心静脈栄養(TPN)は,栄養状態を改善・維持しながら,たとえ手術に移行しても,より安全に行えることを目的にした補助療法である.経腸栄養(EN)の適応はない.
●活動期クローン病に対しては,栄養療法単独でも80〜90%の症例で緩解導入が可能であり,primary therapyとしての効果が認められている.
●緩解維持,あるいは軽い再燃に対して,在宅経腸栄養法(HEN)か,薬物療法かは,個々の患者の背景や希望,過去の治療歴やその反応を参考にして選択する.
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