巻頭言
主役・脇役
初山 泰弘
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.739
発行日 1979年10月10日
Published Date 1979/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104209
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最近,病院やリハビリテーションセンターなどで治療が一段落した人びとが,その後の移動先がないため居残る傾向が目立って来たといわれ,その原因として,行政の欠陥,社会の受入れ体制の不備をあげる論もある.
しかし,現実には,医学的リハビリテーションの体系化が,多くの先人の努力によって進んで来た結果,職業訓練校,授産所,家庭などへの移行可能な症例の中に,以前より機能障害の重度な者,訓練途上,日常生活上で医学的管理を必要とする者が増加して来ているのに対して,移動先の医療体制がなお十分に整つていない点も大きな原因のように思われる.
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