今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
非血管系のInterventional Radiology
肝細胞癌に対するエタノール注入療法
田中 正俊
1
,
谷川 久一
1
1久留米大学医学部第2内科
pp.1136-1139
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905146
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ポイント
●エタノール注入療法(PEIT)は小肝細胞癌の治療に有効である.殊に腫瘍径2cm以下では,肝切除と同等の成績が得られる.
●肝細胞癌治療後は,多中心性再発も含めて再発率が非常に高い(5年88%)ので,厳重な経過観察で再発癌(再度発癌)の早期診断,早期治療が重要である.
●PEIT治療後の予後に重要な因子は,肝癌の分化度,定期外来観察の有無,臨床病期,腫瘍径,年齢である.
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