増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の新しい展開—超音波の治療応用(画像を利用した治療法)
エタノール注入療法
品川 孝
1
1上都賀総合病院内科
pp.428-432
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907800
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肝細胞癌に対する経皮的エタノール注入療法(PEI:percutaneous ethanol injection)は1982年,千葉大学第1内科にて開発され,現在では肝細胞癌に対する代表的な治療法の1つとして広く普及している.特に小肝細胞癌に対しては根治的効果が認められ2),治療成績も良好である3).この超音波映像下穿刺を応用した治療法の開発により,超音波を用いて肝細胞癌の早期診断から治療まで可能となった.本稿では肝細胞癌に合併することの多い門脈腫瘍塞栓や副腎転移に対するPEIも含めて,治療の実際について述べる.
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