今月の主題 肝疾患Q&A
肝疾患の自然史と予後
健診で発見されたC型肝炎の経過は病院受診者と同様か
渋谷 明隆
1
,
竹澤 三代子
1
,
土橋 健
1
1北里大学医学部内科
pp.551-553
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905018
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ポイント
●健診で発見されたHCV抗体陽性例のうち,HCV RNA陽性例では検診時に肝機能が正常であっても組織学的には肝炎があり,長期間のうちには肝障害が顕著になる症例がある.
●HCV無症候性キャリアの期間およびその後の肝炎の程度は個体差が大きく,それにより予後が異なる.これらを規定する因子はまだ不明である.
●健診で発見されたC型肝炎も,病院受診例と同様に,肝炎全体の経過を意識した経過観察の集積が必要である.
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