今月の主題 肝疾患Q&A
肝疾患の治療
肝移植—誰に,いつ,どこで行うか
矢永 勝彦
1
,
杉町 圭蔵
1
,
柏木 征三郎
2
1九州大学医学部第2外科
2九州大学総合診療部
pp.547-549
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905017
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ポイント
●欧米では肝移植は進行した肝疾患の治療法として定着しており,米国のみで1994年には3,653例が行われている.
●肝移植の成績は現在,1年生存率78.6%で,特に原発性胆汁性肝硬変,胆道閉鎖症などの胆汁うっ滞性肝疾患や,非B型肝硬変,代謝性疾患などで良好である.
●わが国では,1989年より生体部分肝移植が260例あまり行われているが,死体肝移植はいまだ離陸できず,移植関連学会合同委員会が10施設を特定している.
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