特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略
ウイルス肝炎の正しい理解
C型肝炎の自然経過と発癌リスク
建石 良介
1
,
小池 和彦
1
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科学
pp.243-246
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223096
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ポイント
●C型慢性肝炎では,比較的軽度の炎症が長期にわたって続くことにより,肝の線維化が緩徐に進行する.
●線維化の程度が発癌リスクを最もよく反映し,肝硬変症例の年率発癌率は7〜8%に上る.
●C型慢性肝炎患者の高齢化に伴って,従来比較的低リスクと考えられてきた,女性や線維化の進行していない例などからの発癌も増加している.
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