アメリカ・ブラウン大学医学部在学日記・17(最終回)
アメリカでの医学部4年間を支えてくれたもの
赤津 晴子
1
1アメリカ・スタンフォード大学病院内科
pp.402-404
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904977
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恩師
多くの素晴らしい師に巡りあえた幸運がこの4年間の支えであった.ブラウン大学医学部に導いて下さったT先生,問診と身体検査の本当のあり方を教えて下さったM先生,内科に進むことを決心するきっかけとなった内科のS先生,国際医療研究所の恩師であり,また4年間私のアドバイザーになって下さったN先生など,書き切れないほど多くの素晴らしい師に私は恵まれた.それはアメリカにおいてのみではない.例えば上智大学のY先生なくして今の私はなかったであろう.
限られた一生の間にどのような人に出会うかによって,その一生は随分違ってくる.特に,本当に尊敬できる師に出会うことはその人のそれからの人生を大きく左右しかねない.もしハーバード大学で心から尊敬するブラウン大学のT教授に出会わなかったらば,私はアメリカで医学部には進まなかったであろう.こういった出会いとは誠に不思議なものである.自分も誰かと出会った際に,その人の人生に何か良い影響を与えるような生き方ができるようになりたいと思う.
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