続・アメリカの医学教育 スタンフォード大学病院レジデント生活・4
現代アメリカにおけるGood Doctorとは—Part 1:Compassionate Doctor
赤津 晴子
1
1アメリカ・スタンフォード大学病院内分泌内科
pp.1295-1298
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906904
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医学部を卒業した時点がDoctorの誕生であるとすれば,インターンシップ,レジデンシーといった卒後研修は“Good”Doctorになるべく,それをめざしての厳しいトレーニング期間といえよう.
それでは「良い医師」とはどのような医師のことをいうのであろうか.画一的な答えがあるわけではない.この質問を10人に投げかけたら,日本,アメリカを問わず10通りの答えが返ってくるかも知れない.しかし,私が受けてきたアメリカの卒前・卒後医学教育では,少なくとも次の二つの要素が,現代アメリカにおける“Good Doctor”の必要条件であると教えられてきた.第一には“Compassionate”Doctorであること,第二には“Competent”Doctorであること.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.