図解・病態のメカニズム 腎疾患・11
ACE gene polymorphism
坪井 伸夫
1
,
吉田 裕明
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座第2
pp.2235-2238
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904829
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われわれ内科医が日常診療において取り扱う疾患の多くは“common disease”と呼ばれ,様々な遺伝的素因を兼ね備えた個人が様々な環境因子に曝露することによって発症する多因子疾患であると考えられる.すなわち同じ環境因子に曝露しても,疾患を発症する個人と発症しない個人がおり,また同じ疾患に罹患しても,その重症度・予後は個人により大きく異なる.遺伝子多型(gene polymorphism)は,このような疾患と個人差という現象を説明しうる有力なファクターの一つと考えられている.
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