今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
補助療法・一般管理・QOL
妊娠に合併した白血病
河村 節子
1
,
名久井 結佳
2
,
玉井 佳子
2
1弘前大学医療技術短期大学部
2弘前大学医学部第1内科
pp.1157-1159
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904561
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ポイント
●急性白血病の診断:妊娠性貧血として看過されやすい.進行性貧血や白血球数増加があるとき,分画を含めた末梢血検査が早期診断に有用である.白血球数減少のとき(特に急性前骨髄球性白血病の場合)は,分画と同時に骨髄穿刺が必要である.
●急性白血病の導入療法の開始時期:妊娠週数を問わず,白血病診断後速やかに開始する.
●分娩の時期と予後:妊娠初期では白血病診断から4週間以内に分娩が終了したもの,中期以降では4週以降に分娩が終了した例の予後が良好である.
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