症例
Xanthin oxydase阻害剤(Allopurinol)の白血病6MP療法への応用
河村 節子
1
,
相沢 中
1
,
小松 良彦
1
,
近江 忠尚
1
,
富田 重照
1
,
吉田 豊
1
,
松永 藤雄
1
1弘前大・松永内科
pp.761-763
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204786
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近年の新しい理念に基づいた白血病治療のプログラムの中で6-mereaptopurine(6MP)は,6MP,ステロイド併用療法の時代よりは一歩後退したとしても,今日依然として白血病治療の主座の1つを占めている.
6MPが生体内で受ける反応は,1つはInosinic andguanylic pyrophosphorylaseにより核酸合成阻害に有効な活性型であるThioinosinic acid(TIMP)へ,他の一つはXant血in oxydaseに触媒され不活性型物質であるThyouric acid(TUA)への酸化2)である.この2っの反応が6MPの臨床効果と関連し,6MPの耐性発現機序はTIMPへの合成不足とTUAへの急速な酸化反応の充進とで説明される3)4)5).
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