Japanese
English
薬の臨床
妊娠に合併した急性骨髄性白血病の1例
A case of acute myeloic leukemia complicating pregnancy
長瀬 行之
1
,
岡富 峻
1
,
板谷 忠重
1
,
長谷川 潜
1
,
斉藤 文彦
1
Koshi Nagase
1
1自衛隊中央病院産婦人科
pp.579-583
発行日 1966年7月10日
Published Date 1966/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203522
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はじめに
従来,妊娠および分娩に白血病が合併することはまれとされていて,現在までの報告例は本邦海外を含めても100例に満たないと言われている。妊娠と白血病の合併した場合の予後は不良で,特に急性白血病では母体死亡率は100%であり,ステロイドホルモンや6MPその他の抗白血病剤の使用される現在においてすら,わずかにその延命効果に期待を寄せるに過ぎない程度である。
最近私どもは,診療を担当している国家公務員共済組合連合会三宿病院において,妊娠8ヵ月頃に発病したと思われる急性骨髄性白血病例を経験したので,その取扱い方に関する私見をも合わせて報告するしだいである。
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