Japanese
English
原著
妊娠に合併せる白血病について
On leukemia associated with pregnancy
今尾 孝
1
,
井口 孝伸
1
,
名取 光博
1
,
戸島 博文
1
Takashi Imao
1
1東京大学医学部附属病院分院産科婦人科
pp.553-559
発行日 1957年8月10日
Published Date 1957/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201595
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒論
妊産婦に合併する諸疾患を早期に発見し,これに対する予防並びに適切なる治療を施し,母児の生命を救助することは産科医本来の任務と考える。
従来産科方面では産科的諸疾患から母体を救うべく第一義的な努力を傾注して来たのであるが,近年に至つては母体は勿論のこと,児を如何にして救うか,更に従来分娩を断念しなければならなかった妊娠時の諸合併症について,母児共に救うことが出来る様に努力されるべきである。此の問題に関連して近来に於ける抗生物質の発見,消毒剤の進歩,輸血及び輸液更には麻酔に対する種々なる研究は産科領域における斯る諸問題を解決しつつある。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.