今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
日常診療に必要な特殊な白血病に関する知識
慢性好中球性白血病の診断基準と治療
三浦 亮
1
1秋田大学医学部第3内科
pp.1115-1117
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904551
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ポイント
●本症は末梢に成熟好中球が著増し,肝脾腫が認められる白血病である.
●Ph1染色体陰性,好中球アルカリフォスファターゼスコア高値が,慢性骨髄性白血病(CML)との重要な鑑別点である.
●最近では,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法,蛍光in situ雑種(FISH)法によるCMLの除外診断が必要である.
●予後は悪く,出血死が多い.
●治療はインターフェロン,ハイドレアが望ましい.
●本症の本態について,各種の検査法を駆使してさらに検討をすすめる必要がある.
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