今月の主題 消化器疾患の低侵襲治療手技
胃・十二指腸疾患
胃腫瘍—腹腔鏡的アプローチ
大谷 吉秀
1
,
大上 正裕
1
,
北島 政樹
1
1慶鷹義塾大学医学部外科
pp.454-457
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904408
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ポイント
●腹腔鏡下手術は創が小さく,術後疼痛が軽微で,術後の運動制限が少ない.早期の社会復帰ができ,美容上優れている.
●腹腔鏡下胃局所切除術は,胃粘膜癌で隆起性病変(IIa)では腫瘍径25mm以下,凹性病変(IIc)では腫瘍径15mm以下でかつ潰瘍形成のない症例に適応となる.
●胃粘膜下腫瘍は,腫瘍径20mm以上で手技的に切除可能な症例を適応としている.
●広範囲に全層切除できることから,EMRに比べ安全,確実である.
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