今月の主題 消化器疾患の低侵襲治療手技
胃・十二指腸疾患
胃・十二指腸疾患に対する低侵襲治療手技—現状と問題点
多田 正弘
1
,
時山 裕
1
,
沖田 極
1
1山口大学医学部第1内科
pp.439-441
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904404
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ポイント
●内視鏡的治療は,腹壁を切開しない,全身麻酔が必要なく,術後の安静が外科手術よりも少ないという意味で低侵襲であり,QOLの観点から優れた治療として位置づけられている。
●しかし,一定の治療効果(根治効果)を得るのに,いかに治療範囲が縮小できるのか,すなわち最小限の侵襲で根治効果を求めるというのがこの治療法の本質である.つまり,単に内視鏡を用いて治療するというのではなく,最小限の治療侵襲で病変を根治させるという目的において,内視鏡が用いられている.
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