今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療
ここまで進んだ病態解明
アレルギー性炎症における肥満細胞・好酸球・T細胞の役割
岡山 吉道
1
1群馬大学医学部第1内科
pp.204-208
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904357
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ポイント
●他の炎症と比べて特徴的なアレルギー性炎症の所見は,好酸球・肥満細胞・T細胞の浸潤と活性化であり,発現されるサイトカインはTh2タイプを示す.
●気管支喘息では気管支粘膜が炎症部位であり,肺実質に炎症はない.
●アトピー型(外因性)喘息と非アトピー型(内因性)喘息の間に,病理所見,発現されるサイトカインプロファイルに差はなく,アレルギー性炎症を惹起する複数の過程が存在することが示唆される.
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