今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
皮膚・軟部組織・骨感染症
ブドウ球菌とレンサ球菌による軟部組織感染症
早川 和人
1
1杏林大学医学部皮膚科
pp.83-85
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904334
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ポイント
●皮膚・軟部組織の細菌感染症において,ブドウ球菌とレンサ球菌は主要な病原菌である.
●病変部からの細菌培養を可能な限り行って,診断,治療に役立てる.
●丹毒と蜂窩織炎は顔面,下腿以下に好発する.多くの場合,発熱などの全身症状を伴い,再発も稀ならずみられる.
●伝染性膿痂疹は幼小児に好発するが,成人にもみられる.基礎にアトピー性皮膚炎がある場合,きわめて激しい症状を呈することがある.
●癰(よう)は入院治療が必要である.基礎疾患(多くは糖尿病)の治療もあわせて行う.
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