増刊号 Common Disease 200の治療戦略
神経・筋疾患
脳出血
塩田 純一
1
1汐田総合病院脳血管障害センター神経内科
pp.243-245
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904065
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患概念と病態
脳出血は脳実質内の血管が破綻し,神経の脱落症状や脳圧亢進による様々な症状が出現する.これは一方で何らかの原因による血管の脆弱性が存在することに加えて,血圧の上昇や時には外的要因などが加わって出血を誘発することが多い,外傷を除く脳出血の80%は高血圧に起因し,その他の原因としてAVM(動静脈奇形),もやもや病,動脈瘤などの血管の奇形,アミロイドアンギオパチー,脳腫瘍,血液の凝固異常などがある.
脳出血はわが国では脳卒中の17%を占め,重症例が多く,病初期に内科的・外科的治療法の選択をせまられることから,確実な早期診断が要求される.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.