今月の主題 神経内科エマージェンシー―日常臨床でどこまで対応できるか
どのような治療を行うか―実践的アプローチ
【脳血管障害】
脳出血
井上 泰輝
1
,
豊田 一則
1
1国立循環器病研究センター脳血管内科
pp.630-633
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105892
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ポイント
★脳出血の原因の多くは高血圧であり,血圧管理などの内科的治療が主体となる.
★脳出血の外科的治療として,主に救命目的の開頭手術,あるいは,水頭症に対する脳室ドレナージ術がある.
★脳出血急性期では収縮期血圧180mmHg以上,または平均血圧130mmHg以上を目安に降圧を開始するが,降圧目標値に関しては一定した見解は得られていない.
★脳出血慢性期では,国内ガイドラインで示された拡張期血圧75~90mmHg以下,140/90mmHg未満,あるいはより厳しい水準を目標に降圧を行う.
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