増刊号 Common Disease 200の治療戦略
神経・筋疾患
脳梗塞
田村 乾一
1
,
東儀 英夫
2
1岩手県立中央病院神経内科
2岩手医科大学神経内科
pp.240-242
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904063
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疾患概念と病態
脳梗塞とは,脳動脈の血流の途絶により,その灌流領域の脳組織に虚血性変化が生じた状態である.一般に発生機序は脳血栓,脳塞栓の2つに分類される.脳血栓はさらに主幹動脈の粥状動脈硬化と穿通動脈の閉塞によるラクネ(lacunae)の2つに分けられる.脳塞栓症では心臓弁膜疾患,壁在血栓を伴う急性心筋梗塞,心内膜炎,不整脈(特に弁膜疾患を伴わない心房細動)などの心原性塞栓症が重要である.
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